司法書士勉強法

2006年01月20日

参考書・テキストは何がよいか?〜司法書士試験勉強法(3)〜

今回は、私が受験生のころ使った参考書で役に立ったものを紹介します。

私が合格したのは平成14年ですので、今はもっとよい参考書が出ているかもしれません。

まずは定番から。

司法書士直前チェック〈1〉民法1―総則・債権
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直前チェックは主要科目全部揃えましたが、民法の充実ぶりが抜きんでてます。直前期はこれをメインにやって、答練・過去問と自家製オリジナルレジュメで補充する程度でした。民法に比べ他の科目は内容が薄いので、これだけに頼るのは危ないですね。

司法書士 新版 デュープロセス〈1〉民法・不動産登記法〈1〉
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デュープロセスはよくまとまってますが、下手すると過去問の解説のほうが詳しいんじゃないかと思います。広範囲に早く当たれるところがいいですね。

最新 人気講師が教える司法書士最短最速合格法

この最短最速合格法は、私が試験の戦略を立てるきっかけになった本です。それまでは予備校の基礎講座をこなすので精一杯だったり、やみくもに問題集を解いたりテキストに手をつけたりで、今から思えばバランスの悪い勉強だったと思います。

なんだか竹下先生の本ばかりになってしまいましたが、竹下先生の本は普通の本屋で売っているし入手しやすいところもいいですね。

書式の問題集は、LECのものを使っていました(中上級用)。解説が詳しく、問題のボリュームが多すぎず少なすぎず絶妙です。

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今年の本試験まで残り半年ほどとなりましたが、問題集はいいとしてもテキストはこれから新しいものに手を出さない方がいいと思います。

寒いですが受験生の方は体調に気をつけて頑張ってください!

mroppon at 02:41|PermalinkComments(11)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2006年01月15日

答練は実力を映す鏡〜司法書士試験勉強法(2)〜

第2回は、答練は自分の実力を映す鏡だ! です。

私が受験生だった頃は、予備校の先生が「答練の成績が悪くても気にするな! 今から追い上げればなんとかなる!」みたいなことをよく言っていた気がします。

答練の結果が悪くて「合格は来年でいいや!」と勉強の手をゆるめてしまうと、少しはある可能性をつぶしてしまうことになりますので、上記の話も一理あります。

ただ、受験2回目以降なら、模試や答練の結果は大いに気にした方がいいです。

私の場合、

 「答練の成績が悪くてもなんとかなる」
            ↓
 「答練の成績が悪くても受かる人は受かるんだから、そんなに根を詰めて勉強しなくてもいいのかな?」

という風に、勉強しなくてもよい言い訳として考えてしまい失敗しました。実力が足りないから答練の成績が悪いのだと、素直に考えて勉強していれば、1年位は早く合格したかもしれません。

答練問題の内容についてもいろいろ議論がありますが、直前期の答練ならば、どの予備校も本試験に近いものを出してくると思います。

私は答練を本番と思って、10回中10回合格判定がもらえれば、本番でも100%合格。合格判定が10回中5回なら、本番合格率50%と思って答練を受けてました。私が合格した年は、さすがに10回中10回とはいきませんでしたが、ほとんどA判定で、合格判定も多数(4年前のことなので、うろ覚え)だったと記憶しています。前年までと違い答練でかなり手応えを感じていたところ、なんとか期待どおり合格という。。。


この他にもよく言われている、合格者の数倍は合格者予備軍がいるから、合格者予備軍に入っていれば、そのうち合格するなんて話もあります。

実際そうなのかもしれませんが、目標が合格者予備軍では、もっと上を目指して勉強している人に敵わないです。受験3回目以上の方は、「10回中8回合格判定を取る」あたりを目指してはいかがでしょうか?

 自分の目標はこれよりもっと高いぞ!

という方は、かなりの実力者だと思いますので、今の自分のペースを崩さず続ければよいと思います。


↓私が受験生のころ気合いを入れるため読んでいた漫画
空手バカ一代

mroppon at 10:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

2006年01月09日

時間配分が大事〜司法書士試験勉強法(1)〜

ときどき受験生の方から司法書士試験の勉強方法などについて訊きたいというメールをいただくのですが、個別に丁寧な返事を差し上げるのは中々難しい状況です。

せっかく書くならいろんな方に読んでほしいので、このブログで何回かに分けて私の受験時代のことを書いてみたいと思います。

ちなみに私は4回目でやっと受かりましたので、短期合格を目指す方はまた違った方法が必要かもしれません。

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第1回目は、時間配分が大事!という話。

ある程度の国家試験ならどれでもそうですが、司法書士試験も覚えることがたくさんあります。民法もやらなきゃいけないし不登法も大事だし、マイナー科目も確実に得点源にしたい。勉強方法も予備校の初心者向け講座、答練、模試などいろいろあって目移りしてしまいますね。

私が受験2回目、3回目だった頃は・・・

民法が弱いからと思って民法に力を入れたら不登法で点数が取れなくなってしまったり、その後不登法のプライオリティを上げたら今度は民法の点数が伸び悩んだりといった感じで、あっちを立てればこっちが立たずの繰り返しでした。

もっと具体的な話をすると、予備校の合格体験記を読んで、受験後結果が出るまでの3か月間は苦手科目の克服に使おう!と書いてあったので、夏は民法中心に勉強していたら、年末の模試でそれ以外の科目がボロボロでした。

書式は毎日書け!と予備校のパンフにあったので、それを実行したら、書式はできるようになりましたが、今度択一が点取れなくなったりしました。

科目毎/択一・記述式等の勉強時間のバランスをうまく取れる人が合格すると言えるでしょう。

合格した年は、それまでの反省から、試験後1週間位遊んでその後すぐ勉強を開始し、2週間に一度は各科目に触れるようにしました(司法書士法を除く)。少しでも触れ続けていると、その科目の他の部分についても、案外忘れないものです。

書式については、当時司法書士事務所に勤務して登記申請書は毎日のように目にしていたため、思い切って勉強時間を削りました。週2日位問題集を読み、答えは頭の中で考えてそのまま次の頁で答え合わせ(解答欄の多い問題の場合は自分だけわかる記号のようなものを紙に書く)。実際に解答を作成してしまうと、それだけで10分〜15分位余計にかかってしまってもったいないからです。
こうすればきちんと解答を書く人の2倍以上の問題数を回せます。
ちゃんと書式を書いていたのは答練のときだけです。

そんな感じで勉強したところ、年明けの答練で安定した点数が出せるようになり、合格しました。

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開業後も内容は変わりますが時間配分には悩まされています。

・仕事の書類作成をする時間
・法改正の勉強をする時間
・請求書を書いたり、領収書の整理をしたりする時間
・今後の経営戦略を考える時間
・考えた戦略を実行する時間
・ブログを書いてる時間(笑)

などなど、CSを向上させつつ事務所規模ももう少し拡大したいなと、試行錯誤の毎日です。

時間配分って永遠の課題です。


図解超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる!


mroppon at 13:06|PermalinkComments(6)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック